世界的な金融危機によって、REIT市場も例外なく大きく低迷している
わけですが、金融機関が不動産投資に対する融資規制を強化してい
るため、資金難にあえぐ投資法人が増えています。
なので、やむえず保有している物件を売却することによって財政基盤
の強化を試みるのですが思うように売れないのが現状のようです。
ですので、今回はオフィスビルなどの大型のビルを証券化する場合の
仕組みについて誠に簡単ではございますが解説させていただきます。
実際に、一部上場企業が都市部に構えているような本社ビルの資産
価値は、数百億円以上のものが中心となっています。
地合いにもよりますの一概にはいえませんが、所有している物件を売
却しようと試みても中々買い手がつかないのが現状です。
実際に、資産価値が高ければ高いほど購入資金を用意するのが困難
な為、買い手を見つけるのが難しいとされています。これが不動産投
資の大きなマイナス点とされている流動性の低さです。
時間が経てばたつほど、コストがかさむので、一刻も早く売却したいの
ですが、上述した理由から買い手が見つかりません。
こうした時に、希望額で売ることを容易にするために証券化することで
小口化するわけですが、売り手は自分で不動産を証券化することは
出来ませんので、まずSPCと呼ばれる会社に売却します。
そして、SPCが購入した物件を実際に証券化して販売するのですが、
この場合はREITとは異なり取引所などには流通しません。
基本的に一般の個人投資家ではなく機関投資家などの大口の投資家
を中心に私募ファンドとして販売されるケースが多いです。
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