ご存知の通りビルやマンションなどの不動産物件は高額です。物件
によって大きくことなりますが、首都圏であれば数億円程度は掛か
るので個人投資家では手が出せません。
プロの不動産業者でも金融機関を取り巻く状況が変われば融資を
受けにくくなりますので、そう簡単に売買できないのです。
REITが誕生した背景には単純に不動産を購入するための資金集
めを効率よく行なうためだったのです。
また、規定を守りさえすれば税制上優遇されるのでREITが実際に
行なえる事業範囲は限られていました。そのため、REITを運営す
る投資法人は社員を雇うことはできません。
投資家から集めた資金の管理や運営している不動産物件の管理
などに関しては行政に認められた外部の運用会社や管理会社に
委託しなければならないのでコストが掛かるのです。
当然のことながらREITの収益性に大きく影響します。特に昨今の
金融危機により金融機関を取り巻く環境が悪化したことによって、
不動産市場全体が低迷しているだけになおさらです。
REITを選ぶにあたって、目論見書からどういった運用会社および
管理会社に委託しているのかといったことを調べることも大切です。
しばらくは資金調達面で苦労することが予想されるので、これまで
のようにポートフォリオの入れ替えることは難しいです。ですので、
いかにコストを抑えて収益性を高めるかが重要視されます。
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