今現在、日本国内の不動産投資における取引の中心を占めているのが不動産証券化
市場とよばれているものです。実際に不動産証券化商品とは、大まかにいうと『SPC』
を用いた資産流動化、
J-REIT、
私募ファンドの3つに分けられます。
その中でも、J-REITと私募ファンドの全盛期の勢いは凄まじく、たった数年で、市場の
規模を4倍にまで拡大しており、当時の人気の凄まじさが伺えます。
しかし、今では世界的に金融不安が広がったことにより、不動産市場を支える経済が
衰弱しているため、不動産市場は急速に縮小しています。悲観する声も依然として大
きいですが、未来永劫こうした状況が続くわけではありません。
必ず反転する時がきます。ですので、その間にどれほど優良な資産を確保できるかが
今後大きく発展する鍵となります。事実、J-REITがスタートした2001年も
不動産を取り
まく環境はけっして良くありませんでした。
不動産価格は下げ止まることを知らずに、一時、銀座の一等地にある2LDK程度の間
取りの中古マンションが2000万円程度で売りに出され話題となりました。
しかし、その後は数億円にまで価値を戻したのです。なので、今後しばらく不動産価格
の低迷は避けられませんが、将来的に飛躍するためのチャンスでもあるわけです。
世界経済が回復に向かったときJ-REITの市場規模はどこまで拡大するのか疑問に思
われる方も少なくないと思いますが、今回がバブル崩壊後の大底となる可能性が高い
だけに、数年後には再び長期的な上昇基調に転じ、指数も最高値を目指すでしょう。
REIT先進国であるアメリカと比較し、仮に今後、今現在のアメリカの
REITの浸透率に
迫ることを両国のGDPの比率と対比し、アナリストが試算した数値によりますと、10兆
円程度の規模まで拡大する余力は十分あると考えられています。
また、短期的に大きく変動する場面が今後も何度となく訪れると思いますので、大きく
下げたところを少しずつ買い集めていくのも一つの手だと思います。
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